★発酵ジンジャーエールを世界に! 

 周東 孝一さん

(さいたま市) 

2021.1.1

 タンクから作りたての発酵ジンジャエールを配布する姿は、ちょんまげに和装のまるでサムライ。旅行用のキャスターバッグを自ら改造したという試飲用タンクを下げて一人どこへでも出向いては、自社で開発中の発酵ジンジャーエールを宣伝する。「先日、これで徳島まで行ってきたんですよ。」とさらりと話す姿に迷いなし。

 

ショッピングセンターであろうが、賑わいのあるマチナカであろうが、電車内であろうが、和装姿のサムライは臆することなく、いつ誰に対しても誠実に同じ態度で対応し、会えばこの姿から、なんだかご利益がありそうな気持ちすら湧いてしまう。

 

周東さんに出逢ったのは、さいたま市が主催する「世界を変える起業家 ビジコンinさいたま2019」。同じ応募者として顔を合わせ、既に充分なオーラを備えていたのを記憶している。そして見事、日本初の発酵ジンジャーエール醸造の起業家としてビジネスプランでグランプリを受賞。

 

会社員を経て、多言語の翻訳会社「訳国株式会社」を設立。さらに第二のビジネスとして発酵ジンジャーエールの醸造に取り組むサムライに、起業家としての揺るがぬ信念や地元・祖国を愛する郷土愛を感じるのだった。